2020年02月15日

調子に乗って

一昨日の字幕ネタが好評?だったので
調子に乗ってもう一つ。

「字幕は話し言葉と書き言葉の中間」
と、スクールの先生は言ってました。

ドラマや映画では字幕=セリフなのに
何だか違和感・・・と思うのは
もしかしたらこれが原因の1つかなと思います。

そしてもう1つ、違和感の原因だと思うのが
これまたやっぱり字数制限。

いくつか例を考えてみます。

・「お元気ですか?」→「お元気?」

これ位ならむしろスッキリ、かも

・「おなかがすいた」→「空腹だ」
(基本の表記は「お腹」「空く」ではなくひらがな)

話し言葉で「空腹」は言わないですよね。
でも、2文字なので字幕ではよく出てきます。

それでも独白のように「空腹だ」は詩的でもありますが
人に向かって「空腹では?」は、字幕の世界。


よく言われるのが「〜を」。

日本語(人)は察することが得意なので
言い切らなくてもある程度通じるんですね。

・「連絡してちょうだい」→「連絡を」
・「決心したの」→「決心を」


そして最近、私が思うのは「〜と?」「〜で?」。

・「どこに行くんですか?」→「どこに行こうと?」
・「行くのですか?」→「行くので?」

字数制限下では致し方ないことも多いですし
映像と共にストーリーの一部分として見れば
違和感はないかもしれません。

でもこのセリフ、この字幕だけを見た時に

「〜と」(福岡の人ですか?)
「〜で」(時代劇のあきんどですか?)

と、寝不足な頭で
自分の字幕にダメをだしています。


もしもこの先、何年も字幕に携わるのならば
そのうち慣れて違和感を感じなくなるかもしれない。

そんな時は、博多弁と時代劇を思い出して
少しでもマシなものになるよう
初心を忘れないでおこう、と思う次第です。
posted by chanmiyu at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | 映像字幕翻訳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする